単焦点眼内レンズは、最も一般的な白内障手術用眼内レンズで、保険診療の白内障手術の際に使用されています。水晶体にはそれ自体が膨らんだり縮んだりすることでピントを合わせることができる調節力がありますが、単焦点眼内レンズには、その調節力がありません。
その名のとおり、白内障手術を受けると焦点が1ヶ所にしか合わなくなります。例えば、遠くが見やすいように合わせると、新聞や携帯の画面などがぼやけて見えにくくなります。ほとんどの方が生活しやすいように遠くにピントを合わせるように希望されており、白内障手術後に近くを見る時には、度の強い老眼鏡が必要になっています。